『時間軸』その2 背景と場面を限定する
【前置き】
『時間軸』その1では 裁量(自己都合)ではどうにもならない値動き『相場都合』の支配下にて
時間の経過とどう向き合うかを 考察してみました。
対策 対案としましては トレードルールに(時間軸)を組み込みます。
出来る限り簡潔に 纏めていきます。
ストレスの軽減 集中力の低下 値動きに対する認知バイアスの払拭
これらが原因でもあり 対策を講じる理由 根源でもあります。
環境認識は全ての時間足にチャネルと水平線です。
導入するインジケーターは移動平均線とフィボナッチです。
作戦の内容を順に公開致します。
先ずは移動平均線です。
MA20日線 黄色が通常SMA オレンジが同じSMAに先行表示3を加えたDMAの改良です。
この2本の組み合わせに到った経緯はシンプルです。
先行3表示のSMAを通常のSMAと勘違いして使い続けてただけなんです 笑
気づいて 通常のSMAを加えて使っているだけです。(パラメーターは なんでもいいと思います^^)
中期MAを何本も出すよりも 僕は見やすい 値動きの推移は時間足を跨いでMTFでリカバーします。
次にチャネルラインです。 今までの自身の分析方法では環境認識を実施する上では一番扱いやすい。
後程、記述するentryルールも兼ねて チャネルラインとMAの兼用は必須と致します。
ここまでは通常の視覚的根拠からentry出来るシナリオ行程
チャネルの天底を上位トレンド方向に逆張り 2本のMAを下位足とシンクロしてセットアップからトリガーまで
更にentry後の利確と 早めの損切りを実現。
高い所で売り 低い所で買う エントリーポジションは15分足でも構わない しかし上位足のトレンド方向が大前提
最後に一番重要な横軸 時間軸を考慮したトレードルールを確固たるものにします。
タイムゾーンは必ず直近過去のトレンド初動にひと波の高安値に引きます フィボナッチ数列を時間軸にスライドして表示。
引いた波の反対方向の 波の終点にタイムゾーンの縦ラインが重複する事が多い事に気づきました。
チャネルの底値付近がタイムゾーンの始点とすれば 波はN字の弧を描いて戻って来ます その戻ってきたタイミングとタイムゾーンの重なり合う所が波の底値 いわゆる出発点に
なります。 下の図解で表しています
下の図では2019年12日から13日 1日分が上昇 チャネルの底から天井まで
その後2日掛けて天井から底まで下降 14日での戻り高値でもタイムゾーンは機能していますが
日足以上が上昇トレンドで有るかぎり 買い目線の順行で逆張り 上位足では順張りになります。
何よりその後の恩恵が長期トレンドに乗れています。
このように チャネルの天底を 引きつけて 波に乗る為には 『待つ』という簡単なようで一番難しい技術を習得出来なければなりません。
僕は この『基準』の獲得をタイムゾーンを活用して『待てないトレード』に歯止めを利かせたいと思います。
ここからが 本当の勝負です。
3つのテクニカル期待値を確率から確信に近づける作業をしなければなりません。
移動平均線とチャネル天底の調和と 更に時間コントロールの訓練
目の前でどんどん レートがトレンドを形成して上がったり下がったりしてるのを
手を出さずにじーっと静観する事が出来るようにならなければ ならない!
行き着いたトレード手法を会得する為に 検証に注力します。
おそらく まだまだ発見と挫折の繰り返しだとは思いますが 乗り越えてみたいと思います。
今回の手法検証は以上です。
【時間軸】その3 サイクル理論
FXの価格は、上昇と下降を繰り返しながら相場を形成しており、その周期をサイクルと呼びます。
サイクル理論では、安値から安値をひとつのサイクルとして捉えます。
相場は一定の周期で天井や底をつけるので、過去の周期からそのタイミングを計るのに有効な手法です。
種類
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基本周期
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長期サイクル
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40-100ヶ月
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中間サイクル
季節サイクル
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12-20ヶ月
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ブライマリーサイクル
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18-30週
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週足15~21本前後
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メジャーサイクル
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20-35日
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日足35~45本前後
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トレーディングサイクル
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10-18日
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日足10〜15本前後
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4H(アルファ)サイクル
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5-8日
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4時間足60~80本前後
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1dayサイクル
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1日
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上記表の中でよく使われているのが
4時間足の4Hサイクル、日足のメジャーサイクル、週足のプライマリーサイクル
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4Hサイクルが4時間足で60~80本前後
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メジャーサイクルが日足で35~45本前後
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プライマリーサイクルが週足で15~21本前後
といわれており、この範囲に収まる確率は80%といわれています。
1:プライマリーサイクルとは
プライマリーサイクルは18~30週を基本周期として形成され、2~4個のメジャーサイクルで構成されています。
また、プライマリーサイクル3~4個で中期サイクルを構成する場合が多い。
2:メジャーサイクルとは
メジャーサイクルは20~35日を基本周期として形成され、3~4個の4Hサイクルで構成されています。
日足でサイクルボトムを確認し、プライマリーサイクルと組み合わせてトレードの判断基準にする場合が多いので、一緒に覚えておいてください。
3:4Hサイクルとは
4Hサイクルは4時間足60~80本を1つの周期として形成されます。
数日~10日程度のサイクルなので、デイトレードなど4時間足を使ったトレードの分析によく使われます。
なお、4Hサイクルは、アルファサイクルと呼ばれるときもあります。
FX サイクル理論の形2つ
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ライトトランスレーション
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レフトトランスレーション
形1:ライトトランスレーション
(大きな周期の中で複数の小さな周期を形成しています)
サイクルがスタートした安値よりも高い位置で次の安値を作ることで、1つのサイクルが終了する形です。
サイクルの中で上昇期間が長く、下降期間が短いため、山が右にズレた形になります。
形2:レフトトランスレーション
サイクルがスタートした安値よりも低い位置で次の安値を作ることで、1つのサイクルが終了する形です。
サイクルの中で下降期間が長く上昇期間が短いため、山が左にズレた形になります。
あるサイクルの中に下位サイクルが1個しかないパターンはない
サイクルの調和性の原理より、1つのサイクルの中にそれより周期の短いサイクルが1個しかない
(本来時間周期の異なる2種類のサイクルが同じ周期を記録する)というパターンは存在しません。
たとえばメジャーサイクルについて考えてみます。
メジャーサイクルの中には、基本的にトレーディングサイクルが2~3個含まれています(それ以上の可能性も稀に有る)
しかし、1個しかない(1MC = 1TC)ということはあり得ないと考えていいです。
分析中に1MC = 1TC構造のような形が見えてしまったら基本的に分析が間違っていると思うのが賢明です。
サイクル理論は相場環境の認識手法であって、トレード手法ではない
サイクル理論をトレード手法として使って失敗する例
サイクル理論を知って最初に陥りやすいのが「サイクル理論をトレード手法として使うこと」です。
一定の周期で安値をつけることが分かったがゆえに、平均周期でボトムっぽい安値が記録されたら
そこから上昇するしかない という錯覚に陥ってしまい、「周期」だけを根拠に仕掛けてしまいます。
自然と勝率が低い仕掛けを行っていることになります。
トレンドは継続してるからトレンドであるため、想定していた指値まで上昇する前に高確率で下落が再開し、
損切または含み損を抱えることになります。
サイクルでボトム候補の足が確認できたと言っても、そこから自身のトレード手法に沿った展開をする事が
何より大事です。
多様性:常に一定のパターンが起こるとは限らない
サイクルの周期にはズレがあり、構造も時々によって異なります(サイクルの合成性の結果が現在の価格である為)
多様性があるとはいえ、サイクルには王道パターンが存在します。基本的にそのパターンに当てはめていけば、
8~9割の相場サイクルは即認識できると考えています。